【イベント開催報告】SORACOM UG 石川 #3 開催報告

SORACOM UG 石川 #3 を開催しました!

みなさん、こんにちは。
SORACOM UG 石川の松田です。

2026年4月18日(土)に、マルツ金沢西インター店にて SORACOM UG 石川 #3 を開催しました。
今回は、SORACOMのサービスを使った ハッカソン形式 のイベントとして実施しました。

もともとは冬にイベントを企画していたのですが、今年の冬は北陸で大雪となる時期があり、その時期の開催は参加者の安全面を考慮し、開催を延期する判断をしました。結果として春の開催となりましたが、無事に実施できて良かったです。

4/18(土)金沢開催:SORACOM UG 石川#3 (2026/04/18 10:00〜)
# 概要 IoT(Internet of Things)向け通信プラットフォームSORACOMのユーザーコミュニティであるSORACOM UG 石川が主催するハッカソンイベントです。 「プレゼンより動いているものを評価する」 をコンセプトに...

 

イベント概要

今回は、SORACOMのサービスやデバイスを実際に触りながらアイデアを形にする、ハッカソン形式 のイベントとして実施しました。
参加者は 5名。加えて、午前中のみの参加や見学枠の方も含め、運営メンバーを合わせて 総勢10名 での開催となりました。
エンジニア・非エンジニアが混在し、石川県内だけでなく富山県からの参加者もいるなど、多彩なバックグラウンドを持つメンバー が集まりました。

イベントは、当日にその場でアイデア出しを行い、SORACOMのサービスやデバイスを学びながら実装を進め、最後に成果を発表するという流れで進行しました。初心者・経験者を問わず、それぞれのレベルに応じて「まずは触ってみる」「動かしてみる」ことを大切にした内容となっています。
イベント冒頭では、簡単な挨拶とともに当日の流れや進め方を説明し、参加者全員でイベントの方向性を共有した上で、和やかな雰囲気でスタートしました。

 

当日の進行とイベントの流れ

まずは各自で「こんなことができたら面白そう」「日常のここが困っている」など、思い思いにアイデアを考えるところからスタート。一人でじっくり考えたり、メンターや周囲の参加者に相談したりしながら、少しずつアイデアをブラッシュアップしていきます。

並行して、ソラカメやGPSマルチユニットなどSORACOM のサービスやデバイスを実際に触りながら、「これで何ができそうか」「この組み合わせは使えそうか」と、机上ではなく手触り感を持って理解していく時間でもありました。

特にソラカメを使ったアイデアが多く、実際にソラカメや SORACOM Flux の使い方を学びながら、アイデアのブラッシュアップと合わせて、技術的な理解も深めていく 流れになっていました。

アイデアが固まってくると、会場は一気に 真剣な“もくもく作業”モード に。黙々とコードを書いたり、配線を試したり、「あ、ここまで動いた!」と小さな成功を共有したりしながら、少しずつ形になっていく様子があちこちで見られました。

そして、気がつくと「なんか、少しずつできてきた」そんな手応えが会場全体に広がり、最後はそれぞれの成果を持ち寄って発表会へと進みました。

 

完成した作品紹介(全5作品)

今回のハッカソンでは、短い時間ながらも 5つの作品 が完成しました。どの作品も、「日常のちょっとした困りごと」や「やってみたい妄想」から生まれた、SORACOM UG らしいアイデアです。
ハッカソンの発表会は デモがメイン。発表用スライドは不要としました。これは、少しでも実際にサービスを触ってもらい、「作ること」そのものを重視したい という想いからです。

発表会では、各自の作品の周りに参加者が集まり、実際に動いているものを確認しながら話を聞くスタイルで進めました。参加者同士がデモを見ながら質問したり、実装の工夫を共有したりすることで、サービスへの理解や実装方法について、さらに学びを深める時間になりました。

 

作品①『ゴミステーションに人がいないときがゴミ捨てチャンス』

使用技術:ソラカメ/SORACOM Flux/Google Apps Script
ソラカメを使って「人がいない」状態を検出し、ゴミ捨てのチャンスをメールで通知する仕組みを試作した作品です。日々の検出結果はデータとして蓄積し、どの時間帯に人が少ないか を後から分析できるようになっています。データは Google スプレッドシートに保存されています。

ゴミステーションを ソラカメで定点観測 し、人がいる/いないといった状態を把握。取得した情報を Google Apps Script(GAS) や SORACOM Flux と組み合わせることで、「今なら捨てに行けそう」という判断材料を得られる仕組みになっています。ソラカメは「人がいることを検知する」用途で使われることが多いですが、この作品はその逆で、「人がいないことを知りたい」 という発想がとてもユニークでした。

 

作品②『クルマの運転を可視化!走行データの可視化や点数化を実現』

使用技術:SORACOM Air/SORACOM Harvest Data/GPSマルチユニット

GPSマルチユニットを使って、クルマの運転を可視化・点数化することに挑戦した作品です。
位置情報をもとに速度や移動状況を算出し、走行ルートを地図上に色付きで可視化する仕組みを実装しました。さらに、取得したデータを使って AIによる運転の点数化 にもチャレンジしています。

GPSマルチユニットから取得した位置情報や加速度などのデータをSORACOM Air 経由で送信し、SORACOM Harvest Data に蓄積。そこから運転の滑らかさや、急加速・急減速といった挙動を分析し、「いつ・どこで起きたのか」を地図とあわせて確認できるようになっています。

当日は、お昼ご飯を食べに行った際の移動データ を使ってデモを実施。ハッカソンの時間を確保するため、少し早歩きで移動したそうで、その区間が赤く表示されるという、データ可視化ならではの面白い結果になっていました(笑)

 

作品③『パーソナルな環境データを可視化』

使用技術:SORACOM Air/SORACOM Harvest Data/M5Stack

「GPSマルチユニットの情報だけでは足りない。もっと自分が置かれている環境そのものを知りたい」そんな発想から生まれた作品です。
M5Stackに各種センサを組み合わせ、温度や湿度といった環境データを収集。取得したデータは SORACOM Air を使ってクラウドへ送信し、SORACOM Harvest Data に蓄積することで、Webアプリ上での可視化まで実現しました。
観測地点が固定された気象データとは異なり、この作品のポイントは 「自分がいる場所」の環境を取得できる こと。在宅作業時の快適さの把握や、体調管理への応用なども想像できるテーマです。

GPSマルチユニットだけでは取得できない情報を補うため、M5Stackとセンサを活用しながらプロトタイピングを進めていました。また、マルツ金沢西インター店さんの協力により、必要なデバイスをその場ですぐに買い足して試せる環境だったのも印象的でした。

 

作品④『離れて暮らしている実家の犬と触れ合いたい』

使用技術:ソラカメ/SORACOM Air/M5Stack

ソラカメ を使ってペットの様子を遠隔から見守りつつ、声をかけたり、リアクションを確認しながら、お気に入りのおもちゃを投げて一緒に遊ぶ 仕組みを検討しました。
「離れた実家に暮らしている犬と遊べたらいいのに」
そんな、技術者らしい(?)発想から生まれた作品です。

ソラカメ を使ってペットの様子を遠隔から見守りつつ、声をかけたり、リアクションを確認しながら、お気に入りのおもちゃを投げて一緒に遊ぶ 仕組みを検討しました

M5Stackとサーボモーターを組み合わせ、SORACOM Air 経由でクラウドからデバイスを制御。遠隔操作でボールを投げるなど、「どうすれば“触れ合い”を実現できるか」を中心にプロトタイピングが進められました。

IoTによって離れている距離を埋める というテーマがとても分かりやすく、UGらしさを感じる発表でした。

また、実家にいる犬の様子は ATOM Cam(ソラカメ)の標準機能 で見守りつつ、SORACOMの タグ機能 をうまく活用してシステムを構成していた点も印象的でした。

 

作品⑤『人の感情を読み取って、共有できる仕組みを実現』

使用技術:ソラカメ/SORACOM Flux/Google Apps Script

「感情が互いに見えることで、もっとお互いに思いやれる場面が増えるのではないか」そんな問いから生まれた作品です。
ソラカメ で取得した人の表情や様子をもとに、AIを使って感情を推定し、その結果を 色として表現・共有する 仕組みを構築しました。
ソラカメで取得した画像を SORACOM Flux の AI アクション で解析し、人物の表情や様子から感情を推定します。AIによる解析結果は Webhook 経由で Google スプレッドシートに送信・格納 され、感情の種類に応じて スプレッドシートのセルの色が自動で変わる 仕組みを実装しました。

最終的には、解析結果を M5Stackに色やテキストで表示するところまで を目指していたそうですが、今回はまず、Google Apps Scriptとの連携にフォーカス。感情を“色”としてパソコン上で可視化できるところまでを完成させました。
人の状態を数値やログではなく、直感的に分かる形で共有する というアプローチは、IoTとAIを組み合わせた新しい使い方として、とても印象的な発表でした。

 

まとめ

今回の SORACOM UG 石川 #3 で特に印象的だったのは、生成AIを “当たり前の開発ツール”として使いこなしていたこと でした。

SORACOM Flux のプロンプト調整や、生成AIと対話しながらのWebアプリ実装など、AIを開発のパートナーとして活用する姿が自然に見られました。分からないところで止まるのではなく、「まずはAIに聞きながら進めてみる」という雰囲気ができていたのも印象的です。

一方で、AI任せにせず、SORACOM の仕組みやデバイスとクラウドの役割を理解した上で使っていた点も、UGらしいポイントでした。

日常の困りごとをテーマにアイデアを出し、手を動かして形にし、最後に発表する。短い時間ながら、「作ることの楽しさ」を実感できるイベントになったと思います。ご参加・見学いただいたみなさま、ありがとうございました。次回の SORACOM UG 石川も、どうぞお楽しみに!

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